ラスター画像
読み: らすたーがぞう
ピクセル (画素) の格子状配列で構成されるデジタル画像形式。写真やグラデーションなど連続的な色調の表現に適している。
ラスター画像 (ビットマップ画像) は、縦横に規則正しく並んだピクセルの集合体として画像を表現する形式である。各ピクセルが個別の色情報を保持し、それらが集まることで写真やイラストなどの視覚的な画像を構成する。JPEG、PNG、GIF、WebP、AVIF などの一般的な画像フォーマットはすべてラスター形式に分類される。デジタルカメラやスマートフォンで撮影した写真は本質的にラスターデータであり、現代のデジタル画像の大部分を占める。
- 解像度依存性: ラスター画像はピクセル数が固定されているため、元の解像度を超えて拡大すると個々のピクセルが目立ち、ジャギーが発生する。たとえば 1000x1000 ピクセルの画像を 4000x4000 に拡大すると、1 ピクセルが 4x4 の正方形として見えてしまう。印刷用途では 300 DPI 以上が必要で、A4 サイズなら約 2480x3508 ピクセルが求められる
- 色深度とファイルサイズ: 1 ピクセルあたりのビット数が色の表現力を決定する。8 ビット RGB なら約 1677 万色、16 ビットなら約 281 兆色を表現可能。非圧縮時のデータ量は
幅 x 高さ x 色深度 / 8で概算でき、4000x3000 ピクセルの 24 ビット画像は約 36MB になる - 圧縮方式の使い分け: 非可逆圧縮 (JPEG) は写真に適し、品質 80 で元の 1/10 程度に圧縮できる。可逆圧縮 (PNG) はテキストや図形を含む画像に適し、1 ピクセルも劣化させない。WebP や AVIF は両方の圧縮モードを備え、JPEG より 25-50% 小さいファイルサイズを実現する
Web 開発においては、<img srcset="image-400w.jpg 400w, image-800w.jpg 800w"> のように複数解像度のラスター画像を用意し、デバイスのビューポート幅やピクセル密度に最適なサイズを配信する手法が標準的である。Photoshop や GIMP などの画像編集ソフトはラスター画像のピクセル単位の加工を主な機能とする。