コントラスト
読み: こんとらすと
画像内の最も明るい部分と最も暗い部分の輝度差、またはその差の知覚的な強さ。画像の立体感や視認性を左右する重要な要素。
コントラストは、画像中の明部と暗部の輝度差を表す概念であり、写真の印象を決定づける最も基本的なパラメータの一つである。コントラストが高い画像は明暗の差が大きく力強い印象を与え、低い画像は全体的にフラットで柔らかい印象になる。たとえば晴天の屋外で撮影した写真は自然にコントラストが高くなり、曇天や霧の中では低コントラストになる。
- グローバルコントラスト: 画像全体の最大輝度と最小輝度の比率で、ヒストグラムの広がりとして視覚化できる。レベル補正で入力範囲を 0-255 に引き伸ばすと、眠い画像のコントラストが回復する。トーンカーブの S 字カーブ適用はコントラスト強調の定番手法である
- ローカルコントラスト: 画像の局所的な領域における明暗差。Lightroom の Clarity (明瞭度) スライダーは中間調のローカルコントラストを操作し、テクスチャや質感を際立たせる。風景写真で岩肌や雲の立体感を出す際に効果的で、+30 から +50 程度が実用的な範囲とされる
- ダイナミックレンジとの関係: センサーやディスプレイが表現できる最大輝度比がダイナミックレンジであり、コントラストはその範囲内でどのように明暗を配分するかの設計である。HDR ディスプレイは 1000 nit 以上のピーク輝度を持ち、従来の SDR (100 nit 程度) より遥かに広いコントラスト表現が可能になる
Web デザインにおいてコントラストはアクセシビリティの観点からも重要である。WCAG 2.1 では通常テキスト (18px 未満) に 4.5:1 以上、大きなテキスト (18px 以上または 14px 太字) に 3:1 以上のコントラスト比を要求している。CSS の filter: contrast(1.2) で画像のコントラストを 20% 強調でき、prefers-contrast: more メディアクエリでユーザーの高コントラスト設定に応じたスタイルを提供することも可能である。