カラーグレーディング
読み: からーぐれーでぃんぐ
映像や写真の色調を意図的に操作し、特定の雰囲気や感情表現を作り出すクリエイティブな色彩処理。カラーコレクション (色補正) の後工程として行われる。
カラーグレーディングとは、映像や写真の色彩を創造的に操作して、作品の雰囲気・感情・物語性を視覚的に強化する技術である。技術的な正確さを目指すカラーコレクション (色補正) とは異なり、グレーディングは芸術的な意図に基づいて色を「正しくない」方向へ意図的にずらす。
- カラーコレクションとの違い: コレクションはホワイトバランスの修正、露出の統一、肌色の正常化など「正しい色」への補正。グレーディングはその後に行う「表現としての色操作」であり、ティール&オレンジやブリーチバイパスなどのルックを作り出す
- 3 ウェイカラーホイール: シャドウ・ミッドトーン・ハイライトの 3 領域を独立して色相シフトする基本ツール。暗部をティール (青緑) に、明部をオレンジに寄せる手法は映画で頻繁に使われる
- LUT (Look-Up Table): グレーディング結果を 3D テーブルとして書き出したもの。
.cube形式が標準で、33x33x33 のグリッドで色変換を定義する。リアルタイムプレビューや他のクリップへの適用に使う - Log 撮影との関係: S-Log、Log-C、V-Log などの対数ガンマで撮影した素材はフラットで彩度が低いが、ダイナミックレンジが広い。グレーディングの自由度を最大化するための撮影手法である
DaVinci Resolve のカラーページは業界標準のグレーディング環境であり、ノードベースのパイプラインで複雑な処理を非破壊的に構築できる。写真では Lightroom のカラーグレーディングパネル (旧スプリットトーニング) が同様の機能を提供し、シャドウとハイライトに異なる色味を付与する。