AVIF
読み: えいびふ
AV1 動画コーデック由来の最新画像形式。JPEG や WebP を凌駕する圧縮効率と HDR ・広色域対応を兼ね備える。
AVIF (AV1 Image File Format) は、Alliance for Open Media (AOMedia) が策定したオープンかつロイヤリティフリーの画像形式である。動画コーデック AV1 のイントラフレーム圧縮技術を静止画に転用しており、2019 年に仕様が公開された。Google、Mozilla、Apple、Netflix など主要テック企業が AOMedia に参画しており、業界標準としての地位を確立しつつある。
AVIF は現行の画像形式の中で最も高い圧縮効率を誇る。同等画質で JPEG の約 50%、WebP の約 20% のファイルサイズを実現するケースが報告されている。特に低ビットレート領域での画質維持に優れ、帯域幅が限られるモバイル環境で大きな恩恵をもたらす。
- HDR ・広色域: 10 ビット・ 12 ビットの色深度に対応し、BT.2020 や Display P3 などの広色域をサポート。従来の sRGB を超えた色表現が可能
- 高度な圧縮技術: 最大 128x128 ピクセルのスーパーブロック、67 種類のイントラ予測モード、DCT/ADST/Identity Transform の組み合わせにより高い圧縮効率を達成
- アルファチャンネル: 透過表現に完全対応
- アニメーション: AVIF シーケンスによるアニメーションをサポート
最大の課題はエンコード速度である。AV1 エンコーダの計算量は JPEG の数十倍に達し、リアルタイム変換には不向きである。CDN やビルドパイプラインで事前エンコードしておく運用が前提となる。ブラウザ対応は Chrome、Firefox、Safari (iOS 16 以降) で完了しているが、古い環境向けには <picture> 要素で JPEG や WebP へのフォールバックを設定する必要がある。