マスク
読み: ますく
画像の特定領域の表示・非表示をグレースケール値で制御する仕組み。非破壊編集の基盤となるレイヤーマスクが代表的。
マスク (Mask) は、画像の特定領域の可視性をグレースケール値で制御する仕組みである。白い部分は完全に表示、黒い部分は完全に非表示、灰色の部分は半透明として処理される。元の画像データを直接削除しないため、非破壊編集 (Non-destructive Editing) の中核技術として位置づけられる。
画像編集における主要なマスクの種類を以下に示す。
- レイヤーマスク: レイヤーに紐づくグレースケール画像。ブラシで白黒を塗り分けて表示領域を制御する。Photoshop の最も基本的なマスク機能
- クリッピングマスク: 下位レイヤーの不透明部分の形状で上位レイヤーを切り抜く。テキスト内に画像を表示する手法に多用
- ベクターマスク: パスで定義された形状でマスクする。拡大縮小してもエッジが劣化しない
- クイックマスク: 選択範囲をマスクとして視覚的に編集するモード。赤いオーバーレイで非選択領域を表示
Web 開発では CSS の mask-image プロパティでマスクを適用できる。グラデーションマスクによるフェードアウト効果や、SVG パスによる複雑な形状の切り抜きが可能である。
mask-image: linear-gradient(to bottom, black, transparent)- 下方向にフェードアウトmask-image: url(shape.svg)- SVG 形状でマスク
画像処理プログラミングでは、マスクは同サイズのバイナリ配列またはグレースケール配列として実装される。OpenCV では cv2.bitwise_and(img, img, mask=mask) のように、ビット演算でマスクを適用する。