モーションブラー
読み: もーしょんぶらー
カメラのシャッターが開いている間に被写体またはカメラ自体が移動することで生じる像のぶれ。動きの方向に沿ったストリーク状のぼけとして現れる。
モーションブラー (Motion Blur) は、露光時間中に被写体またはカメラが移動することで、移動方向に沿って像が引き伸ばされる現象である。シャッタースピードが遅いほど、また被写体の速度が速いほどブラーの量が増大する。人間の視覚系は動く物体に対して自然にモーションブラーを知覚するため、映像表現においてはリアリズムの重要な要素となる。
シャッター角度 (Shutter Angle) はモーションブラーの量を制御するパラメータで、映画の標準は 180 度である。これはフレーム間隔の 50% の時間だけシャッターが開いていることを意味し、24fps では約 1/48 秒の露光に相当する。
- 線形モーションブラー: 直線的な移動によるブラー。PSF (点拡がり関数) は移動方向に沿った矩形関数で近似でき、
deconvolutionによる復元が比較的容易である - 回転モーションブラー: 回転運動によるブラー。プロペラや車輪の回転で発生し、PSF は円弧状になる
- CG におけるモーションブラー: 3D レンダリングでは各ピクセルの速度ベクトル (モーションベクトル) を計算し、ポストプロセスでブラーを適用する。サンプル数を増やすほど滑らかになるが計算コストが増大する
- デブラー処理: ブラインドデコンボリューションや深層学習ベースの手法で、モーションブラーを除去してシャープな画像を復元する技術が進歩している
ゲームエンジンではパフォーマンスのため、速度バッファを利用したスクリーンスペースモーションブラーが一般的である。カメラモーションブラーとオブジェクトモーションブラーを分離して処理することで、効率と品質を両立させる。